みなさん、こんにちは。
みなさんは海外移住に憧れがありませんか?もし、永住権を取得することができたら、どの国で暮らしたいですか?オーストラリアに移住をしてみたいと思いませんか?
私がオーストラリアで暮らした経験をもとに、オーストラリアに移住するメリットとデメリットをご紹介します。
オーストラリアに移住するメリット

オーストラリアに移住するメリットは下記の6点です。
- 治安が良いので安心して暮らすことができる
- 気候が穏やかで過ごしやすい
- 人と違うことに寛容である
- 日本との時差が少ない
- 大都市であっても自然を堪能できる
- 自然災害が少ない
- ライフワークバランスが取れる
それぞれのメリットについてご説明します。
治安が良いので安心して暮らすことができる
オーストラリアは日本と同じくらい治安が良いと言えます。
エコノミスト誌が毎年発表している「世界で最も住みやすい都市ランキング」でオーストラリアの4都市がトップ10にランクインしています。結果は下記の通りです。
3位:アデレード
6位:パース
9位:メルボルン
10位:ブリスベン
日本の都市でランクインしているのは大阪と東京で、それぞれ2位と5位です。このランキングは、各都市の文化、医療、教育、治安、環境といった点をスコア化してランキングを作っていることからも、オーストラリアの生活水準、治安、暮らしやすさは日本と同じくらいのレベルです。
私自身、メルボルンに3年ほど暮らしてみて、ニュースで見る犯罪は軽犯罪がほとんどです。
他にも、海外は日本と比べて治安が悪いから、バスや電車で居眠りしていると財布や貴重品をすられると聞いていましたが、居眠りしている人はたくさんいますし、他人のモノを盗んでいる人に遭遇したことはありません。
私の肌感覚で言っても、オーストラリアの治安は良く、暮らしやすいです。
気候が穏やかで過ごしやすい
オーストラリアは非常に広大な国なので、地域によって気候が大きく異なります。
ノーザンテリトリーやクイーンズランドといった北部は亜熱帯気候で、沖縄の気候と似ています。それに対して、タスマニアやビクトリア州といったオーストラリア南部の気候は温帯で、四季があり日本の関東地方・関西地方の気候に近いです。
メルボルンに住んでみて思うことは、気候が穏やかで過ごしやすいということです。
冬は雪が降ることはほとんどなく、東京の冬と同じくらいの寒さです。夏は日本よりも温度が高く40度を超える日もありますが、湿度はなくカラッとしています。そして、何よりも魅力的なのが、夏場に暑すぎて寝苦しいということがない点です。
オーストラリアは元々砂漠であったため、年間を通じて朝晩と昼間の気温差が大きい地域が多いです。そのため、夏場で昼間は40度近くあっても、朝晩は20度前後まで気温が下がることはよくあります。そのため、朝晩はエアコンいらずです!
人と違うことに寛容である
オーストラリアは多民族国家です。国土の面積は日本の20倍ありますが、人口は日本の20%しかいません。そして、人口の多くが外国からの移民です。
それゆえに、皆が違っていることが当たり前で、それを認める大らかな雰囲気があります。
日本だと、空気を読んだり、周りと歩調を合わせたりといったことを求められ、人と異なることを奇異と捉えられる傾向がありますが、オーストラリアではそのようなことは全くありません。
「自分は自分、他人は他人」です。
日本で生きることに息苦しさを感じている人に、オーストラリアでの移住を強くおすすめします。
日本との時差が少ない
オーストラリアは広大な国なので、3つのタイムゾーンがあります。それぞれのゾーンの日本との時差は下記の通りです。
西部:日本時間-1時間
中部:日本時間+30分
東部:日本時間+1時間
更に、サマータイムを導入している州があり、下記の通りです。
- ニューサウスウェールズ州
- ビクトリア州
- タスマニア州
- 南オーストラリア州
- 首都特別地域
サマータイムは毎年10月の第1日曜日から翌年4月の第1日曜日に導入されており、この時期は、上記の時差に+1時間した時間が日本との時差になります。
いずれにしても、日本とオーストラリアの時差は-1〜+2時間と非常に少ないです。
時差が少ないことで、日本にいる家族や友人と連絡が取りやすいというメリットがあります。どれだけ化学が進歩しても、時差だけはどうにもならない問題だと思うので、このメリットは非常に大きいです。
特に、私が留学した時期は新型コロナでロックダウンをしていた時期だったため、このように感じるのかもしれません。先が見えない不安だけでなく、ずっと家に閉じこもっている必要があり、非常にストレスを感じていました。そして、大学院での勉強もそのストレスに追い討ちをかけてきます。
何とかこの大変な時を乗り越えることができたのは、日本にいる友達や家族の存在のおかげです。
時差が小さいので、「いつでも」連絡ができるという安心感は非常に大きいと感じました。
大都市であっても自然を堪能できる
オーストラリアは国土が非常に広いですが、大部分が砂漠であるため、意外にも人間が暮らせる場所というのは限られています。
オーストラリアの地図をご覧ください。オーストラリアの主要都市はほとんどが海岸沿いにあることがわかるでしょう。
つまり、オーストラリアのどの都市に住んでも、ビーチに近いです。そして、大都市であっても、多くの公園や植物園があるため、野生のコアラやカンガルーに遭遇することも珍しいことではありません。
大自然を満喫したい方にオーストラリアはおすすめです!
自然災害が少ない
日本は、地震、津波、火事、台風など、さまざまな自然災害が発生する災害大国ですよね。
それに対してオーストラリアは自然災害が非常に少ないです。
オーストラリア北部にあるクイーンズランドやノーザンテリトリーは亜熱帯気候であることから、夏場にはサイクロン(台風のようなもの)が発生し、それによって洪水が発生することもあります。その他の地域で心配な自然災害はブッシュファイヤーと呼ばれる山火事だけです。
オーストラリアは非常に乾燥しており、夏場の降雨量は非常に少ないです。そのために夏に森林火災が起こる危険性があります。オーストラリアには、コアラが大好きなユーカリの木がたくさんあり、ユーカリの木には油分を多く含んでいるため、火災が広がりやすいです。
ニュースでご覧になって記憶に残っている方もいらっしゃる方もいるかもしれませんが、2019年のブッシュファイヤーの被害は甚大でした。特にニューサウスウェールズ州が壊滅的で、ブルーマウンテンズ国立公園の3分の1が焼失し、多くのコアラが死んでしまいました。この山火事の影響で、コアラは2050年までに絶滅すると言われているほどです。
私も当時メルボルンの都市部に暮らしていたのですが、空気が煙たく、外出するのが危険なほどでした。曇りすぎていて50メートル先も見えず、一時期はオーストラリアは中国やインドを凌ぐほど、空気が汚い国になっていたくらいです。
それほどまでに影響力のある山火事ですが、心配なのは夏場だけであることと、特に山間部や田舎でのことです。そして、毎年起こるものでもありません。都市部に住んでいる場合は、そこまで心配する必要はないので安心してください。
ライフワークバランスが取れる
よく海外は、日本の会社と比べて残業が少ないって言いますよね。
オーストラリアに限定して言えば、本当にその通りだと思います。私は大学院卒業後に、2つの現地企業で勤務したことがありますが、いずれの会社でも残業はほとんどしたことがありません。
通常9時から5時までの勤務で、金曜日は3時に退社していました。そのため、仕事が終わったら、ヨガやピラティスをするためにジムに行ったり、友達とご飯を食べに行ったりとして、アフターワークの時間を楽しむことができました。
そしてカジュアルな職場が多く、私がインターンシップでお世話になった会社は水曜日のランチの時間にビールを飲んでいる社員がたくさんいたので驚いた記憶があります。
日本と比べると、ライフワークバランスがしっかり取れる国です。
オーストラリアに移住するデメリット

つづいて、オーストラリアに移住するデメリットについてご紹介します。オーストラリアに移住するデメリットは下記の4点です。
- 物価が高い
- 年中紫外線対策が必要
- 交通機関が不便
- 海外旅行にお金がかかる
それぞれのデメリットについてご紹介します。
物価が高い
オーストラリアはスーパーの食材と通信費以外は何でも高いです。
外食費は、量が多くて味もあまり良くないのに、20ドル(約1,800円)以上かかることは当たり前です。この世界的なインフレでありとあらゆるものの値段がさらに高騰しています。
そして、何よりも恐ろしく高いのが歯医者での医療費…
半年おきに定期検診を受けているのですが、歯石の除去だけで150ドル(13,000円)以上かかります…
私は経験したことないのですが、オーストラリアで虫歯の治療をするのに10万円以上かかるそうです…
このように考えると、日本の皆保険である健康保険は素晴らしい制度だと思います。
オーストラリアでは気軽に病院に行くことができない点がデメリットです。
年中紫外線対策が必要
オーストラリアの紫外線量は日本の5〜7倍あるということを聞いたことはありますか?
これは、オーストラリア上空にあるオゾン層が薄くなっているため、紫外線を吸収することが出来ずに、紫外線がそのまま地上に届くからだそうです。
正直、この話の真偽は定かではないのですが、実際、オーストラリアでは紫外線が強いためか、皮膚ガンにかかる人が非常に多いようです。
オーストラリア出身のハリウッド俳優であるヒュー・ジャックマンは既に6回も皮膚ガンの手術を受け、それでもまだ再発の可能性を指摘されているそうです…
そのため、オーストラリアに移住すると皮膚ガンになる危険性があるというデメリットがあります。
紫外線対策、つまり日焼け止めは年中手放すことができません。
交通機関が不便
これは日本の交通機関が素晴らしすぎるからかもしれませんが、オーストラリアの公共の交通機関は全くあてにならないです。
電車はそうでもないですが、バスは10分以上遅れることは当たり前で、何の予告もなく本来来るべきバスの運行がキャンセルになることもあります。
他にも、日本のバスのように次の停留所を電光掲示板やアナウンスで教えてくれないため、その場所に初めて行く場合は、常にGoogle Mapを見ながらバスに乗る必要があり、とても不親切だと感じました。
オーストラリアは車社会であるため、公共の交通機関が日本ほど発達していないのかもしれません。
海外旅行にお金がかかる
新型コロナも落ち着きを見せ、海外旅行が再開されましたが、みなさんはどこの国に旅行に行きたいですか?いくつか候補を挙げてみてください。
いかがですか?挙げた国のほとんどが北半球にある国や地域ではないですか?
オーストラリアから海外旅行に行こうと考えると、ほとんどの地域が非常に遠くて海外旅行にかかる費用がとても高いとオーストラリア人の友人が言っていてなるほどなと思いました。
私は大学院留学で、観光学の勉強をしていたのですが、大学教授もオーストラリア人は、どこに旅行するにも遠くて、旅行にかかる費用がかさむため、長期滞在が多く、旅行に使うお金も他国と比べると多いため、ターゲット市場にするには良い国であるといったことを言っていました。
遠くて中々旅行に行けないからこそ、一度の旅行でさまざまな場所に行き、散財するのでしょう。
まとめ:オーストラリア移住を考えているならメリットだけでなくデメリットも知っておこう!

いかがでしたか?どんな国でもそうだと思いますが、移住する上でメリットだけでなく、デメリットが存在します。
移住してから、「こんなデメリットがあったんだ!この国ではもう暮らせない!」となってからでは遅すぎるケースもあるでしょう。
みなさんにはそのようになってもらいたくないので、この記事では、オーストラリアに移住することのメリットだけでなく、デメリットも赤裸々にご紹介しました。
デメリットも理解した上で、海外移住を考えてもらいたいです。
それでもオーストラリア移住を夢見るのであれば頑張ってください!
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