「どれくらいの期間留学すれば英語力が上がる?」
「おすすめの留学期間はある?」
留学を検討している方で、「留学期間」についてお悩みの方は多いのではないでしょうか。
留学が長期間であるほど学習の効果が高まることが一般的です。
しかし、おすすめできる留学期間は、それぞれの留学の目的、予算、キャリアなどさまざまな要因によって異なります。
この記事では留学期間別に得られるメリットとデメリット、そして留学期間の決め方のポイントなどについてご紹介します。
留学期間でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
期間別留学の種類

下記の表は留学を期間別に分類したものです。
留学タイプ | 留学期間 |
---|---|
短期留学 | 1週間から3ヶ月 |
中期留学 | 3〜6ヶ月 |
長期留学 | 6ヶ月以上 |
多くの国では3ヶ月未満の留学の場合は、学生ビザではなく観光ビザで入国できます。学生ビザの申請にかかるコストや労力が不要になるため留学準備への負担が減るでしょう。
中期留学の場合は、短期留学と比較すると、英語の勉強だけでなく、現地の観光やアルバイトといった課外活動をする時間があるためより有意義な留学にすることができるはずです。
長期留学は、現地にどっしりと腰を据えて生活をすることができるので、留学先の国や地域のことについてより深く知ることができるでしょう。しかし、長期留学をする場合は、学生の場合は休学、社会人の場合は休職・退職をする可能性が高いので、留学を終えて帰国してからのキャリアプランを立てておく必要があります。
留学の期間ごとに得られる効果

次に、留学期間を4つに分けて、それぞれの留学期間で得られる効果について解説します。
1週間から1ヶ月の留学
1週間から1ヶ月ほどの留学で、英語での会話や英語環境に慣れるでしょう。
1週間から1ヶ月ほどの短期留学であれば、学業や仕事に大きな影響を与えず、更にコストを抑えて留学を体験できます。また、上記にもありますが、学生ビザの申請が不要であることが多いため、留学の準備に対する負担が軽減されるというメリットもあります。
しかし、デメリットとしては、やっと現地の生活に慣れた頃に帰国になってしまうため不完全燃焼になってしまいがちな点と、英語力の劇的な向上は難しいということです。
1-3ヶ月の留学
留学をして英語力が向上したと実感するためには留学期間が3ヶ月必要であると言われています。そのため、1-3ヶ月の留学をすると英語力が伸びていると感じる人が多いでしょう。
また、海外での生活に慣れてくるのもこのあたりからです。時間的な余裕もできるので、観光や現地ならではのアクティビティに挑戦することもできるでしょう。
しかし、1-3ヶ月留学するとなると、休学や休職・退職を考慮する必要があります。
3-6ヶ月の留学
3ヶ月以上の留学をすると、リスニング力が特に向上して、より難易度の高い英語での会話ができることが期待できます。
1-3ヶ月の留学と比較すると更に時間的な余裕ができることから、英語の習得だけでなく、ビジネスやIT分野といった+αのスキルを身につけることができるでしょう。語学以外のスキルを習得することで、あなたのキャリアの可能性が広がります。
3ヶ月以上の留学になると観光ビザではなく学生ビザを申請する必要があるでしょう。学生ビザを申請するためにはコストと時間がかかります。
6ヶ月以上の留学
6ヶ月以上の留学をすると、専門的な内容の英会話やスラングなどの「生きた英語」も理解できるようになるでしょう。
英語を話すことに対する恐怖心や不安も払拭されるため、スピーキング力の向上が期待できます。
また、1人で海外生活ができていることに対する自信がついたり、現地で多くの友達を作ることも可能です。留学期間が長いほど留学先の文化や慣習に対する理解が深まります。
しかし、費用がかかることがデメリットです。可能であれば留学しながら現地でアルバイトや有給のインターンをすることをおすすめします。
留学期間を決定するための3つのポイント

留学期間を決める際には下記の3つのポイントについて考慮すると良いでしょう。
- あなたの目的やゴールが達成するために十分な期間であるか
- 転職・就職活動の時期までには帰国できそうか
- 予算はどれくらいあるのか
それぞれのポイントについて見ていきましょう。
あなたの目的やゴールが達成するために十分な期間であるか
あなたの留学の目的は何ですか?留学の目的ごとにふさわしい留学期間があります。
例えば、海外生活を体験してみたい場合は、1ヶ月ほどの留学期間で十分ですが、海外の大学を卒業して学位を取ることが目的である場合は、2-3年の留学期間が必要です。
目的別におすすめの留学期間についてまとめてみました。
海外生活を体験したい:1〜2週間
長期留学に向けた準備や練習をしたい:2週間〜1ヶ月
日常生活で困らないほどの英会話力を身につけたい、留学中に成果を出したい:3〜6ヶ月
専門的で高度な英語力を身につけたい:6ヶ月以上
現地の大学・大学院で学位を取得したい:1年以上
留学期間について考える前に、まずはあなたが留学する目的を考えましょう。そして、その目的を達成するためにどれほどの留学期間が必要であるかを逆算することで留学期間が見えてくるはずです。上記の留学期間を参考にしながら留学期間を考えてみてください。
転職・就職活動の時期までには帰国できそうか
留学期間はあなたの目的によって変わるというお話をしましたが、他にも考えるべきポイントがあります。それは留学から帰国してからのあなたの「キャリア」です。
就職活動はかなり時期が限定されていることから、時期を逃してしまうと就職浪人をする必要が出てくるでしょう。転職活動はいつでもスタートさせることはできますが、2-3月と8-9月に求人数が増えることから、これらの時期を逃すのは惜しいです。
また、就職活動も転職活動も提出書類を準備したり、面接対策をしたりと準備期間が必要です。
帰国後のキャリアについて心配な場合は、これらのことを想定しながら留学期間を決定する必要があります。
予算はどれくらいあるのか
「費用」は留学を考える上で最も頭を悩ます問題であると言っても過言ではないでしょう。
そして予算や費用が留学期間を決めてしまう可能性もあります。しかし、留学費用を節約するための方法は下記のように数多くあります。
- 渡航する時期や方法を検討する
- 留学エージェントを活用する
- 大人数のシェアハウスに住む
- 自炊する
- 大都市ではなく郊外に住む
- 学費が低い学校を選ぶ
- 日本にいる間に病院に行っておく
これらの節約方法を実践することで、留学にかける費用をかなり抑えることができます。つまり、長期滞在できる可能性が高まるということです。それぞれの方法の詳細は下記の記事で紹介しているので、興味がある方は読んでみてください。
短期の留学であっても有意義な留学にするために

一般的には留学期間が長くなるほど学習効果が高まりますが、コストや時間など様々な制約があって、中・長期の留学に行けない人も多いでしょう。ここでは、短期留学の人でも有意義かつ充実した留学生活にするためのポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
具体的な目標を立てる
「英語力を向上させる」ことを留学の目的にしている方が多くいます。そのこと自体は全く問題がないのですが、さらに詳しく具体的な目標を立てましょう。
例えば、下記のような目標のことを指します。
「留学中にTOEICのスコアを50点アップさせる。」
「次回のIELTSでOverall 6.0以上を取る」
このように目標を数値化したり具体化することで、自分がやるべきことがより明確に見えてくるため、留学中の行動が変わるでしょう。
出発前から英語の勉強をする
もちろん留学先で英語力を向上させることができますが、出発前から英語の学習をしておくことで、その効果はさらに高まります。少なくとも中学レベルの英語はできるようにしておくことが望ましいです。
また、基本的な英語力があると現地で周囲の人とコミュニケーションを取って友達を作ったりすることもできます。出発前から英語を勉強しましょう。
学校外の時間帯を有効活用する
留学したら語学学校や大学・大学院のいずれかに通う人が大半でしょう。学校外の時間、つまり土日や放課後に、アルバイトをしたり現地の友達と遊んだりすることで、英語漬けの環境を作り出し、どっぷりと浸かることができます。
日本にいると英語をアウトプットする機会が非常に少ないです。留学中は時間をフルに活用して、英語をどんどんアウトプットする機会を自分で作り出すように努力しましょう。
日本人留学生とは適度な距離を置く
これは上記の「学校外の時間帯を有効活用する」に関連することではありますが、放課後の時間や土日に日本人留学生と過ごしてしまうと、英語を使用する機会が激減してしまいます。それだけでなく海外文化や慣習について学ぶこともないでしょう。
日本人留学生の友達を作ることは決して悪いことではないですが、適切な距離間を持っておかないと、留学が無意味なものになってしまうので気をつけてください。
留学期間別おすすめの留学先の国

次に短期留学と中・長期留学でおすすめの留学先の国をご紹介します。
短期留学におすすめの国
短期留学に行く場合はフィリピンとマルタが留学先としておすすめです。
フィリピンは英語圏の国と比較するとかなり留学にかかる費用を抑えることができるだけでなく、マンツーマンのレッスンで朝から夕方まで1日8時間みっちりと英語を勉強できる環境が整っています。そのためかなりコスパが良く、近年留学先として人気になりつつあります。これだけ英語を勉強することができれば、短期間の留学であっても有意義に過ごし、充実した留学にすることができるでしょう。
マルタは、英語を勉強することはもちろん、現地での観光やアクティビティも重視したい人におすすめの留学先です。
マルタはヨーロッパにあるリゾート地の1つで、留学費用が安いということで有名です。また、1年中温暖な気候であるため、軽装でいることができ、荷物もかさばらずに済みます。世界遺産など多くの観光スポット、美しい海、マリンアクティビティを楽しむことができるため、リフレッシュできることは間違いないでしょう。
中・長期留学におすすめの国
中・長期留学の場合は、現地にじっくりと腰を据えて英語の学習ができることから、下記の英語圏の国に留学することがおすすめです。
- アメリカ
- イギリス
- カナダ
- オーストラリア
- ニュージーランド
留学先の国については、好み、予算、そしてご自身が学びたい分野などを通して決めましょう。
私はオーストラリアの大学院留学をしていましたが、下記の理由からオーストラリアを留学先に選びました。興味がある方は参考にしてみてください。
- 学生ビザ保持者もアルバイトをすることが認められている
- 大学院卒業後に、卒業生ビザを取得し、2-3年長く滞在することが認められている
- 以前にオーストラリアに訪れており良い印象を持っていた
- 大学院で観光を学びたかったため、観光大国であるオーストラリアがベストであった
- 温暖な気候な国で暮らしたかった
まとめ:ベストな留学期間は人それぞれ!留学の目的を考えよう!

留学期間を決める際には下記の3点について考えながら選ぶことがおすすめです。
- あなたの目的やゴールが達成するために十分な期間であるか
- 転職・就職活動の時期までには帰国できそうか
- 予算はどれくらいあるのか
留学におすすめの期間は人それぞれですが、あなたの「留学目的」によるところが大きいです。まずはあなたの留学する目的を考えましょう。
皆さんの留学が成功することを願っています!
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