「英語のリスニング力を鍛えるには倍速再生がおすすめ」ということを何度も耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
筆者も、TOEICのリスニング問題にある程度自信がついてきた方には、倍速再生で英語を聞くことをおすすめしています。
今回は倍速再生に期待できるTOEICへの効果や、おすすめの教材をご紹介します。
Contents
倍速再生に期待できるTOEICへの効果
TOEICのリスニングで得点アップすることを念頭に置くと、4つの効果が期待できます。
(1)通常速度に戻した時に英語が聞き取りやすくなる
(2)情報処理能力が上がる
(3)英語を英語として理解できる
(4)短時間で多くの問題演習ができる
1つずつ解説していきますね。
(1)通常速度に戻した時に英語が聞き取りやすくなる
通常よりも早く再生される英語に慣れると、通常スピードに戻した時の英語が遅く感じます。
遅く感じるどころか、以前までは聞き取れなかった、小さく・弱く発音される音まで聞き取りやすくなります。
(2)情報処理能力が上がる
流れてくる英語を頭の中で処理するスピードが早まるため、答えを導き出すのが早くなります。
答えを出すのにどの情報が必要なのか、ということも瞬時に解析できるようになりますので、リスニング問題を理解する処理速度が格段に上がります。
(3)英語を英語として理解できるようになる
英語を倍速で聞くと、その速さのため日本語訳を考える暇がありません。
つまり、英語を英語として捉え、解答を出す能力が高まります。
TOEICのリスニング問題に効果的なことは勿論のこと、英語を使って仕事をしたい方には是非身につけておきたいスキルですよね。
(4)短時間で多くの問題演習ができる
TOEICのリスニング問題は、パート1からパート4まで、合わせて75分ほどかかります。
倍速再生にすると、単純計算ですがより短い時間で問題演習を行うことができます。
【参考:再生速度とリスニング1回分にかかる時間】
・通常→75分
・1.2倍速→62分30秒
・1.5倍速→50分
・2.0倍速→37分30秒
特に時間がない社会人にとっては、時間を短縮しつつ同じ量のリスニング問題を解くことができるのは大きなメリットですよね。
また、当たり前ですが、2倍速で聞くとTOEICのリスニング問題を2回聞いても1回分の時間(75分)で終わってしまいます。
注意点;TOEIC初心者はむしろ低速からリスニングを始める
もし、この記事を読んでいただいているあなたがTOEIC初心者であるなら、最初から倍速再生でリスニング問題を解くのはおすすめできません。
例えるなら、甲子園球児のピッチャーの球を小学生がバットで打とうとしているようなものです。
初めてのバッティングセンターで、いきなり150km/hの球を打つ設定はしないですよね。
倍速再生を始めるのなら、TOEICのリスニング問題で350点を超えたくらいからにしましょう。
もしTOEICのリスニング問題で350点を下回るようであれば、むしろ低速から始めて速度を上げていくほうが実力がつきます。
TOEICリスニング対策におすすめのトレーニング方法3選
TOEICのリスニング対策をするなら、スマホで学べると便利ですよね。
そこで筆者も愛用している、スマホでできる倍速リスニングトレーニングの方法を3つご紹介します。
(1)TED
TEDは、世界中の各分野のエキスパートが行う約15分ほどのプレゼンテーションを動画にして配信しているサービスです。
TOEICに特化したリスニング教材ではありませんが、0.5〜2.0倍速で音声再生ができ、英語と日本語のスクリプト(台本)が揃っているのも魅力的です。
最先端のテクノロジーやエンターテイメントのプレゼンテーションが聞けるため、知識をつけつつ理語力を上げることができます。
多岐に渡る内容のため、飽きがくることもなく楽しみながらTOEICに使えるリスニング力をつけることが可能です。
TEDはこちらからどうぞ→https://www.ted.com/
(2)YouTube
皆さんお馴染みのYouTubeも、TOEICに特化したリスニング教材ではありませんが、0.25〜2.0倍速で英語音声を聞くことが可能です。
スクリプトが無い場合がほとんどですが、著名人の講演を聞くことができますし、外国人YouTuberの動画も楽しく英語を聞き取る練習になるのではないでしょうか。
YouTubeはこちらからどうぞ→https://www.youtube.com/
(3)スタディサプリTOEIC
本ブログ一押しのスタディサプリ TOEICでは、リスニング問題を0.8〜1.2倍速で再生可能です。
TOEICに特化して問題が作られていますので、一番効率的にリスニング力をつけたいのなら、スタディサプリ TOEICがおすすめです。
詳しくは本ブログでも紹介しています。

以上、是非参考にしてTOEICのリスニングスコアを上げていきましょう。