前回の品詞問題の解説の続きとして、本記事では形容詞の攻略方法について解説します。
TOEICパート5では、問題文を全て読まなくても解答ができる問題があり、それが今回解説する品詞の問題です。
解き方さえ理解し、練習を積めば、TOEICの品詞問題は間違いなく得点源になります。
そのため今回は、TOEICパート5を攻略するための一つとして、品詞の中でも形容詞に焦点を当てて解説します。
副詞に続き、形容詞もマスターしていきましょう。
形容詞の役割と特徴
まずはじめに基本ですが、形容詞は、名詞を修飾する役割をもっています。
形容詞は、名詞を修飾する
<例>
・What a beautiful day!
・I bought a wooden chair.
・I want to drink something cold. など
使い方も配置もオールマイティーと言って良い副詞と比べると、形容詞は名詞のみを修飾するため、配置は名詞前後に限定されます。
名詞とその前後に着目してTOEICの練習問題を解いていくと、だんだんと「これは形容詞だ」と感覚で分かってくるようになってきます。
そのため、最初のうちは名詞前後に注目し、文中のどれが形容詞なのかを意識しながら文章を読んでみましょう。
基本的な形容詞の形
形容詞にも基本的な形は存在しますが、副詞ほどシンプルなものではありません。
形容詞の形は、主に下記3種類のパターンに分けられます。
・よく使われる語尾を伴う形容詞
・語尾が-edになる形容詞
・語尾が-ingになる形容詞
1つずつ解説していきますね。
よく使われる語尾を伴う形容詞
形容詞を見分ける時に、覚えておくと便利な語尾のパターンがあります。
最初のうちは覚えるのが大変だと感じるかもしれませんが、何度もTOEICの練習問題に取り組むうちに、考えなくとも形容詞だと判断できるようになりますので、心配しないでくださいね。
形容詞だと分かる語尾13パターン
・-able(-ible)
<例> reliable、visible
・-al
<例> final、original
・-ant
<例> tolerant、brilliant
・-ar
<例> similar、familiar
・-ent
<例> different、important
・-ful
<例> beautiful、successful
・-ic
<例> basic、majestic
・-cal
<例> musical、economical
・-ive
<例> attractive、positive
・-less
<例> countless、nameless
・-ory
<例> contributory、preparatory
・-ous
<例> delicious、anonymous
・-y
<例> easy、busy など
上記に該当しない形の形容詞もありますので、柔軟に少しずつ覚えていきましょう。
語尾が-edになる形容詞
動詞の語尾が-edになっている単語は、ほとんどが過去形か過去分詞です。
もしそれが過去分詞で名詞の前後に配置されると、形容詞の役割になり、名詞を修飾します。
<例>
・a satisfied customer
・a retired man
・spoken language
語尾が-ingになる形容詞
動詞の語尾が-ingになっている単語は、現在分詞です。
現在分詞も名詞の前後に配置されると、形容詞の役割になり、名詞を修飾します。
<例>
・an exciting event
・relaxing music
・surprising news
形容詞は簡単に攻略できる
上記で解説してきた形容詞の特徴以外にも、形容詞は細かい特徴や性質をたくさん持っている品詞です。
一方で、TOEICのパート5を攻略することを第一目的とした場合、上記を理解するだけでも十分に正答を狙うことができます。
ですので、今回解説したことは最低限押さえ、TOEICで品詞を問う問題が出てきた時に、確実に得点源にしていきたいですね。
さて、形容詞の特徴を理解した後は、TOEICの例題を解いて問題に慣れていくことが必須です。
形容詞を入れるべき問題では全て正解を選べるよう、すぐに問題演習に取り掛かりましょう。