TOEICのパート7は3つの構成から成っています。
シングルパッセージ(1つの文書)を読んで設問に答える問題が29問、そしてダブルパッセージ10問、トリプルパッセージ15問と続き、パート7は合計54問あります。
シングルパッセージなら、1つの文書に対する設問を解いていくので「なんとかなる」ことが多いのですが、問題はダブルパッセージとトリプルパッセージです。
仕事で英語を使う場合がある方なら慣れているかもしれませんが、普段私たちが2つの英語の文書を読んで何かをするという機会はそうありません。
パート7で時間が足りなくなる主な原因はダブルパッセージとトリプルパッセージの解読に時間がかかってしまうことにあります。
そこで今回は、ダブルパッセージを取り上げ、解き方のポイントを解説していきます。
「その前にまずはTOEICパート7の全体の流れを把握したい」という方はこちらの記事をどうぞ。

Contents
TOEICパート7 ダブルパッセージの特徴
ダブルパッセージ問題は文書を2つ読んで解答を出す問題で、その内容はメール文書やメモ、チラシなど、多岐に渡ります。
シングルパッセージよりも文章量も情報量も多くなり、何を問われているのかを理解した上で正確に解答を導く情報処理能力が問われます。
なお、ダブルパッセージ1つにつき、設問が5問用意されています。
TOEICパート7 ダブルパッセージの解き方
ダブルパッセージ問題を解くポイントは大きく3つあります。
コツ1:設問に目を通してから文書を読む
初めに設問の1つ目だけを読んでから文書を読み始めます。
基本的には文書の流れ通りに設問も並んでいます。
「設問を読むときに一緒に選択肢を読んでも良いか」という質問を受けることがあります。
設問と選択肢を一緒に読んでも構いませんが、4つの選択肢のうち3つは嘘が書かれているため、惑わされそうな方は設問だけを読むのにとどめておいたほうが良いかもしれません。
TOEICに自信がないうちは、設問を読み、文書を読んで答えが見つかったら選択肢から正解を選ぶ流れをおすすめしています。
一方で、選択肢を読んでから文書を読むほうが解きやすいという方も少なからずいます。
簡単に記憶できそうな短い文章の選択肢であれば、そちらのほうが効率が良い時もあります。
ただし、選択肢を記憶しながら文書を読むことは難しいですし、上述したように選択肢4つのうち3つは嘘が書かれているので、間違った情報をインプットしてしまう可能性も否定できません。
以上を踏まえ、原則は「設問→文書→選択肢」の順番で目を通しましょう。
【ダブルパッセージを解く流れ】
1. 設問1つ目を読む
2. 文書を読む
3. 設問1つ目の答えが見つかったら選択肢から正解を選ぶ
4. 次の設問を読む…
↓
4⇒2⇒3の繰り返し
コツ2:文書は丁寧に最後まで読む
時間が足りなくなりがちなパート7では、どうしても流し読み(飛ばし読み)をしてしまいがちですが、ダブルパッセージこそ2つの文書を最後まできっちり丁寧に読みましょう。
2つの文書をしっかり読み込まないと解けない問題が必ずありますし、流し込みの受験者を引っ掛けてくる問題もあります。
最後まで読んで解けなかった問題のために再度戻って読むことは、結局は時間ロスにも繋がりますので、結果的に丁寧にしっかりと読むことが時間短縮にも繋がります。
コツ3:1つの文書を1分以内に読む
設問を解くときは、コツ1でお伝えした通りに「設問→文書→選択肢」の順番で目を通すのですが、文書は1つ1分以内、遅くても1分30秒以内に読むスピードで進めましょう。
実際には設問と選択肢も見る必要があるので、全部通して読むことはしません。
ただ、演習問題を解き終えて答え合わせの時などに1分を測って読む練習をしておくと、TOEICパート7全体で丁度良い時間配分で終えることができます。
もちろん、初めのうちは1分で読むことなんてできませんから、だんだんと慣れていくように練習しましょう。
TOEICパート7を制するのは練習量と自信
TOEICパート7を苦手とする人はやはり多いです。
時間が足りなくなって落ち込む経験や、複数の文書を見て読解するたびに体力が消耗すると、日々の勉強からも遠ざかりがちです。
しかしTOEICパート7も、コツコツと勉強をしていれば確実に読解力が上がりますし、本番で時間が余れば読むスピードがついてきたんだなと自信がつきます。
諦めずに反復して勉強を続けましょう。
次回は、サンプル問題を使って実際にダブルパッセージを解きます。
