TOEICでは、効率良くスコアアップを狙える方法が存在します。
それは、点数を取りやすいパートとそうではないパートを見極め、点数を取りやすいパートから順番に勉強をしていくことです。
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TOEICで点数を取りやすいのはリスニング?リーディング?
結論から先に言うと、TOEICで点数を取りやすいのはリスニングと言えます。
下記の表は、2019年のリスニング、リーディングそれぞれの平均点を表していますが、点数の違いは歴然としています。
リスニング | リーディング | |
第237回(2019年1月) | 322.7 | 255.7 |
第238回(2019年3月) | 319.7 | 259.6 |
第239回(2019年4月) | 327.4 | 269.5 |
第240回(2019年5月) | 328.6 | 268.2 |
第241回(2019年6月) | 321.4 | 262.3 |
第242回(2019年7月) | 321.9 | 259.6 |
第243回(2019年9月) | 321.2 | 261.9 |
第244回(2019年10月) | 326.6 | 270.9 |
(参考:IIBC公式HPより)
リスニング、リーディングとも満点は495点ですが、2019年実施分ではその平均点はリスニングが55.7〜67点も上回っています。
正解数で言えば、11〜13問の差が出ています。(TOEICの点数は「正解数×得点」のような単純計算ではなく統計処理で点数換算されていますので、あくまで目安です)
つまり、TOEICで点数を取りやすいのはリスニングパートということが分かります。
TOEICリスニングで点数を取りやすくするために
リスニング問題の攻略に狙いを定めると決めたら、やることは主に2つです。
① TOEICの目標点数を決める
② リスニングパートの中でも点数を取りやすい順に勉強する
TOEICの目標点数を決める
まずは目標を決めないことには、マラソンでゴールが分からないまま闇雲に走っているようなものです。
TOEICの目標点数については、下記の表を参考にしてみてください。
目標点数 | 600点 | 700点 | 800点 | 900点 |
パート1(6問) | 4 | 5 | 5 | 6 |
パート2(25問) | 15 | 18 | 20 | 23 |
パート3(39問) | 24 | 28 | 32 | 36 |
パート4(30問) | 18 | 21 | 24 | 27 |
必要な正解数 | 61問 | 72問 | 81問 | 92問 |
例えば、目標点数を600点とするならば、各パートの問題数に0.6をかけます。
同様に、目標点数が700点ならば、各パートの問題数に0.7をかけます。
(なお、小数点以下は繰上げて整数にしています。)
実際にはTOEIC独自のスコア換算により点数が決まるので、必要な正解数が取れたからと言って目標点数に届かない時もあれば、その逆に必要な正解数に未達でも目標点数を突破していることもありますので、あくまでもご参考までに。
現時点で得意なパート、不得意なパートもあるでしょうから、得意なパートで100%を狙い、苦手なパートで80%を取るといった戦略を決めて取り組んでも良いでしょう。
リスニングパートの中でも点数を取りやすい順に勉強する
リスニングパートの中でも、点数を取りやすいパートとそうではないパートがあります。
勉強する順番は、下記のとおりが良いでしょう。
パート2 → パート1 → パート4 → パート3
この順番を裏付ける理由として、TOEIC公式テストを運営するIIBCが発行している「公式TOEIC問題集」で以下のことを調べました。
・各パートで1問正解するために聞き取る単語数
・各パートで1問正解するために覚える頻出単語とフレーズ
結果については下記の表のとおりです。(こちらは原始的に「ひたすら数える」手法を取りましたので、多少の誤差が生じている可能性があることをご了承ください)
なお、「頻出単語とフレーズ」については、解答・解説に掲載されている語句を抽出しております。
【公式TOEIC問題集4 TEST1】
パート | 単語数 | 1問正解を出すのに 聞き取る単語数 |
重要単語 ・フレーズ |
1問正解を出すのに覚える 重要単語・フレーズ数 |
1 | 146 | 24.3 | 34 | 5.7 |
2 | 558 | 22.3 | 75 | 3.0 |
3 | 2,304 | 177.2 | 291 | 7.4 |
4 | 1,590 | 159.0 | 207 | 6.9 |
【公式TOEIC問題集4 TEST2】
パート | 単語数 | 1問正解を出すのに 聞き取る単語数 |
頻出単語 ・フレーズ |
1問正解を出すのに覚える 重要単語・フレーズ数 |
1 | 157 | 26.2 | 33 | 5.5 |
2 | 557 | 22.3 | 72 | 2.9 |
3 | 2,218 | 170.6 | 239 | 6.1 |
4 | 1,646 | 164.6 | 227 | 7.6 |
上記表から分かることは、1つ正解を導き出すのに必要な単語数の差です。
パート2では1つ正解を出すために聞き取る単語数も、覚える重要単語とフレーズが圧倒的に少ないことが分かります。
手っ取り早くTOEICの点数を上げたいなら、パート2を攻略しましょう。
パート2の次に対策するのはパート1だということも表を見ると明確です。
パート3とパート4に関しては、覚える重要単語・フレーズの結果が明確には出ませんでした。
しかし、それ以外の点を考慮すると、点数が取りやすいのはパート4と言えます。
パート3は話し手が2〜3人いますので、話題がコロコロと変わりがちです。
一方でパート4は、最初から最後まで一貫したストーリーのことが多く、聞き取らなければいけない単語数を比較してもパート4より少ないです。
以上のことから、TOEICで点数を取りやすいのは、パート2→パート1→パート4→パート3の順となり、勉強をするのもこの順で進めるとTOEICにおいて点数が取りやすいと言えます。
結論:TOEICで点数を取りやすいのはリスニングパート2
今回は、TOEICで点数を取りやすいのはリスニングということをご説明しました。
また、リスニングパートの中にも、勉強する優先順位があることもお伝えしました。(パート2→パート1→パート4→パート3)
もちろん、後々に高得点を目指すなら満遍なく勉強をするべきですが、どこから勉強を手をつけたら良いか分からない方や、どのパートも平均的に点数を取れている方には、パート2から優先的に勉強を始めていきましょう。