英語習得にはどれくらいの時間が必要?英語の学習時間確保のコツも伝授

英語

あなたはこれまでどれほどの時間を英語の学習に費やしてきましたか?

多くの方が英語学習のために時間もお金も投資して頑張ってきたものの、挫折してきたのではないでしょうか?

日本人が英語を習得するのにかかる時間は、個人差があるため一概には言えないもののおよそ1,000-3,000時間であると言われています。

小学校から高校生まで学校で英語を学ぶ時間がおよそ1,000時間であることから、英語を習得するためには、ご自身で更に1,000〜2,000時間勉強する必要があるでしょう。

この記事では、日本人が英語習得に時間がかかってしまう理由、1日の英語学習時間の目安、そして忙しい社会人が英語の学習を継続させるためのポイントについてまとめてみました。

英語習得を目指す社会人の方はぜひ参考にしてください。

英語習得にかかる時間の目安

英語習得にかかる時間の目安

英語習得にかかる時間は個人差があり、さらに「習得」のレベルによって異なります。しかし、一般的にはおよそ1,000から3,000時間ほどかかります

日本の公立中学と公立高校で英語を学ぶ時間は約1,000時間であるため、社会人の方は英語を習得するために1,000〜2,000時間ほどの時間を捻出して英語を学習する必要があるでしょう。

毎日1時間英語の勉強をしても2〜3年はかかります。

1日の英語の学習時間と1年後の変化の目安

1日の英語の学習時間と1年後の変化の目安

つづいて、1日の英語の勉強時間を下記のように分けて、1年後にどれほどの変化があるのかをご紹介します。

  • 1日10分の英語学習
  • 1日30分の英語学習
  • 1日1時間の英語学習
  • 1日2時間の英語学習
  • 1日3時間の英語学習

それでは早速説明します。

1日10分の英語学習

英語アプリを使って学習するなど1日10分の英語学習は日々のスキマ時間を少し使うことで実現できる勉強時間です。日本の英語学習者の90%の日々の学習時間が1日10分程度であると言われています。

しかし、残念ながら、1日10分程度の英語学習程度では1年後に飛躍的な英語力の向上を望むことは難しいでしょう。「やらないよりマシ」「気休め程度」です。しかし、日々少しずつでも継続することに意義があります。1年間毎日英語に少しでも触れることができているなら自分を褒めてあげましょう。

1日30分の英語学習

1日30分の英語学習は、日々の生活の中でもう少しスキマ時間を上手に活用したり、英語学習のために少し早起きすることで可能です。

しかし、残念ながら1日30分の英語学習でも1年後に、英語力を飛躍的に向上させることは難しいでしょう。「現状維持」程度であると考えられます。

1日1時間の英語学習

つづいて1日1時間の英語学習すると、1年後に少し英語力が向上しているのがわかるでしょう。TOEICのスコアで言ったら、50〜100点ほど上がることが見込まれます。1日1時間の英語学習時間を取れたら、日本の英語学習者のトップ10%に入ることになるでしょう。

1日2時間の英語学習

1日2時間の英語学習をすると、より英語力の向上を実感できるはずです。TOEICのスコアは1年間で100〜200点ほど上がるのではないでしょうか?

毎日忙しい社会人が1日2時間の英語学習の時間を取ることはかなり至難の技です。しかし、英語力がこれだけ向上し、その成長が目に見えるとそれがモチベーションになり、英語学習を継続しようと思えるのではないでしょうか?

1日3時間の英語学習

理想は1日3時間英語学習の時間を取ることです。これだけの学習ができるとブレイクスルーと言って、急激に英語力が伸びる瞬間・感覚を味わうことができるでしょう。そして、1日3時間英語の学習時間を取ることができれば、TOEICで200〜300点ほど点数が上がるかもしれません

そして1日3時間の英語学習時間を確保することができれば、年間で1,000時間英語を学習したことになり、英語の習得により近づくでしょう。

日本人が英語習得に時間がかかる理由

日本人が英語習得に時間がかかる理由

日本人が英語習得に時間がかかる主な理由は下記の3つです。

  • 英語と日本語はかなり異なる言語であるから
  • 日本にいると英語を使用する機会が非常に少ないから
  • 英語には日本語にない音がたくさんあるから

それぞれの理由について詳しく解説します。

英語と日本語はかなり異なる言語であるから

アメリカの国務省の外交官養成局が発表しているForeign Language Trainingによると、ネイティブのアメリカ人が日本語をビジネスレベルで活用できるようになるまで2,200時間以上かかり、アメリカ人からすると習得することが非常に難しい言語であるとされています。

これは英語と日本語の「言語間距離」が大きいからです。つまり、日本語と英語は共通点が少なく、大きく異なる言語であると言えます。これは日本人から見た英語でも同じです。それゆえに習得に時間がかかるのです。

日本にいると英語を使用する機会が非常に少ないから

日本人が世界でも英語が苦手である理由は、日常生活で英語を使用する機会が極端に少なく、英語に対する「必然性」が少ないからであると言われています。

つまり、日常生活で英語を使用しないと生きていくことができないということがほとんどないからです。もし、日常生活で英語を使用しないと生活が成り立たないという状況であれば、誰もが必死に英語を勉強し、英語の習得に真剣になるでしょう。

英語を習得したいのであれば、日常的にアウトプットする場を作り、英語を使用する「必然性」を生み出す必要があるでしょう。

英語には日本語にない音がたくさんあるから

私がオーストラリアに大学院留学をしたときに、世界中からきた留学生に出会いました。その中でもインド人留学生の英語のアクセントや訛りがキツく、理解できずに苦しんだものです。

そのことをオーストラリア人の友人に話をした際に言われたことが、「確かにインド人の英語はアクセントがキツくて理解しづらいけど、日本人の英語の方がもっと分かりづらいよ。」です。

非常にショックを受けたことを今でも覚えています。

日本語の音と英語の音はかなり異なります。日本語には”r”と”l”や、”b”と”v”といった音がありません。それゆえに日本人の英語はカタカナ英語になってしまいがちで外国人に伝わりづらいのでしょう。

英語の発音やアクセントは学校の授業ではあまり重視されていません。そのため、中学校や高校の教育でマスターすることは難しいでしょう。しかし、本当に英語を習得したいのであれば、英語の発音やアクセントをマスターすることは必要不可欠です。

英語習得する時間を作り出すコツ

英語習得する時間を作り出すコツ

英語を習得するためには気が遠くなるほどの時間が必要であることがわかりました。しかし、日々コツコツと地道に続けていけば不可能ではありません。下記が日常生活の忙しい中で英語習得する時間を作り出すためのコツです。

  • 継続的に英語を勉強する
  • 日々のスキマ時間を上手に活用する
  • 目標を設定してモチベーションを維持する
  • 自分の興味があるものと英語学習を結びつける
  • オンラインやアプリを活用する
  • 海外留学をして英語づけ環境を作り出す
  • 勉強仲間を作る

それではそれぞれのコツについて1つずつ解説します。

継続的に英語を勉強する

週に1度だけ3時間英語を勉強するのと、毎日20-30分英語の勉強をするのとではどちらの方が力がつくと思いますか?

トータルの勉強時間は同じですが、後者の方が成長する確率が高いです。毎日コツコツと継続的に学習することで必ず力がつくでしょう。

日々のスキマ時間を上手に活用する

「少しずつでも毎日コツコツ勉強することが大切」であると述べました。忙しい社会人は寝る間も惜しんで働いている中、英語の勉強時間を日常的に確保することが非常に難しいかもしれません。

そのような方におすすめなのが、日々のスキマ時間を上手に活用することです。忙しい日々の中にも下記のように、無為に過ごしている時間はあります。

  • 通勤時間
  • ランチタイム
  • スマホをいじっている時間

このような時間を英語学習に使うことで、1日20-30分ほどの英語学習時間を捻出することは難しくはないでしょう。

目標を設定してモチベーションを維持する

英語学習を継続していく上で、「モチベーションの維持」は非常に大切です。モチベーションを維持するためには目標を持つことをおすすめします。

具体的には、英検TOEFLといった各種英語試験を定期的に受けることです。このような試験を受けることで具体的な数値目標を持つことができます。そして、受験を続けていくことで、ご自身の英語力の現状が数字で見えてくるので成長の具合も可視化されるためモチベーションを維持しやすいです。

自分の興味があるものと英語学習を結びつける

英語学習のモチベーションを維持させるためにもう1つコツがあります。ご自身が興味があるものと英語学習を結びつけることです。例えば、Netflixなどを活用して海外ドラマや映画を英語学習の題材にしたり洋楽を用いて英語の発音の勉強をするといったことが例として挙げられます。

ご自身で工夫しながら楽しく、かつ継続的に英語学習に取り組みましょう。

オンラインやアプリを活用する

最近は非常に便利で、オンラインやアプリを活用することで、いつでもどこでも、かつ低価で英語の学習ができるようになっています。

これらのリソースを活用することで時間とコストの大幅な節約につながるでしょう。例えば、英会話スクールの対面レッスンを受講する場合は、スクールに通う必要があるため、通学の時間や場合によっては交通費までかかるでしょう。しかし、オンライン英会話であれば、それらの費用をカットすることができるのです。また、オンラインレッスンの方が対面レッスンよりも安価であることが多いので節約にもつながります。

つまり、オンラインやアプリを上手に活用することで、英語学習が継続しやすくなるということです。

留学をして英語漬けの環境を作り出す

留学は英語漬けになることができるとともに、英語をアウトプットする場として最高の環境を提供してくれるためおすすめです。

社会人ともなると、なかなか留学のための時間を作り出すのは難しいかもしれません。その場合は、「国内留学」を検討してみてはいかがしょうか?国内であれば2泊3日程度の留学で済むことが多く、時間としてもコストとしても負担がかなり少ないでしょう。

勉強仲間を作る

勉強仲間を作ることで、英語学習に対するモチベーションが維持したり向上させやすくなるでしょう。

勉強仲間を見つけるためには上記にもある「国内留学」に参加することがおすすめです。多くの「国内留学」プログラムで、他の参加者を交流する機会を設けています。このような機会を利用することで勉強仲間が作りやすくなるでしょう。

まとめ:英語習得はすごく時間がかかるがコツコツ継続させればできる!

まとめ:英語習得はすごく時間がかかるがコツコツ継続させればできる!

いかがでしたか?

社会人が英語力を劇的に向上させるためには、1日3時間の英語学習時間を取ることが理想です。

しかし、これは非常に難しいでしょう。そのため、少し早起きしたり、ランチや通勤時間を有効に活用するなどの工夫が必要です。また、学習を継続させるためにも英語学習に「楽しさ」を加えることがオチベーション維持につながるでしょう。

この記事でご紹介したポイントを参考にしながら、ご自身の英語学習に役立ててください。

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